このブログのカテゴリー「トイレ」の中に、サンエイで販売している「真空パイプクリーナー」を使用して、トイレの詰まりを直す記事があります。
トイレの詰まりを直す道具と言えば、一般的にはラバーカップ(通称すっぽん)が有名ですが、正直なところ使い勝手はあまりよくありません。
そこで、この真空パイプクリーナーをオススメしました。値段もリーズナブルで、使い勝手や性能もラバーカップより断然上なのでお話ししました。

ローポンプスーパープラス
おそらく専門業者の100%が使用している道具が「ローポンプスーパープラス」です。
異物を流してしまったり、大元の排水管が詰まったりした場合を除いて、通常の便器の詰まりは、超簡単に短時間で直すことができる道具です。
あまりにも簡単に詰まりを除去できるため、作業をしているところを見せたがらない業者も居るのでは?と思うほどの道具です。
金額は13,000円前後と、購入するには多少ちゅうちょしてしまう金額ですが、通常のトイレの詰まりで専門業者を呼ぶと、5,000円から10,000円くらい?夜間に依頼すると15,000円くらい?掛かる場合もあります。(異物を流してしまったり、汚水管が詰まったりした場合を除く)
今後トイレが詰まってしまったときに、自分で直せることを考えれば、決して高い買い物ではないですよね。不特定多数の方がトイレを利用する施設や店舗の方、小さいお子さんのいるお宅などは、常備しておけばかなり助かりますし、業者を呼ばずに済むので、かなり節約になると思います。
ローポンプスーパーの使い方
基本的な作業の手順と使い方は、真空パイプクリーナーと同じです。こちらの記事と合わせてご覧ください。
詰まって溢れてしまいそうなトイレですが、自主規制でモザイクを掛けさせて頂きました。(笑)
便器の右上に写っているのがローポンプスーパープラスです。20年以上前の旧式タイプなので、現在販売されているものとは、形に多少の違いがあります。
使い方は超簡単です。真空パイプクリーナの使い方と同じですが、その効果は大人と子どもくらいの差があります。
ローポンプの先端を便器の排水の穴に差し込み、レバーをグイッと引くだけです。
この写真はアッと言う間に詰まりが抜けてしまった後の写真ですが、完全に詰まっていて、水がほぼ満水の状態でローポンプを差し込むと、便器から水が溢れて床を汚してしまいます。
灯油などの移し替えで使うスポイトで、1/3くらい水を抜いてから作業します。
使い方の最大のポイント
作業はレバーを「引く」のが基本です。始めからレバーを押して詰まりが抜けることもありますが、余計に押し固めてしまうことがあるので、あくまでも「引く」のが基本です。引いてみて水が多少抜けてきたら、今度は「押す」です。イメージとしては、詰まっている汚物を引いてほぐしてから、砕けた汚物を一気に「押す!」という感じです。
サイフォンゼット式便器のコツ
便器の排水口に小さな穴や四角い穴が開いているサイホンゼット式の便器は、それぞれの穴の先にローポンプの先端を差し込まないと圧力が逃げてしまうので、グイッと奥まで差し込んで作業します。

ローポンプスーパーの用途
対応するトイレの詰まり
芳香剤のフタ、タワシ、ボールペン、スマホ、子どものオモチャなどの異物は、レバーを「引く」ことにより、手前に引っ張り出すことができることもありますが(試す価値あり)、更に先の方で引っ掛かってしまうと、ローポンプでは対応が難しいです。そのときは便器を外しましょう。
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また、便器より先の排水管で詰まっている場合も対応できません。外桝を開けてみましょう。
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便器の詰まりでは、大量のトイレットペーパー、溶けない箱ティッシュ、便秘気味の大便、バリウムが混ざった大便、生理用ナプキン、雑巾、オムツなどは詰まりを抜くことができます。
※但し、生理用ナプキン、雑巾、オムツなどは、鏡で覗いて見て見えるところに引っ掛かっている場合に限ります。奥まで入ってしまうと、生理用品やオムツは水分を吸って膨張してしまうため、便器を外さないと取り出せないことが多いです。
ココがポイント
ペーパーや大便など解しやすいものは、「引いて」→「ゆっくり押して」→「小刻みに引いて押して」と、詰まっているものを解すイメージです。力強く押してはダメですよ。押し固めない程度に解すイメージです。
生理用ナプキン、雑巾、オムツなどは解すことができないし、生理用ナプキンやオムツは便器内部で膨張してしまうので、レバーを引いて吸い出すイメージで作業します。
トイレ以外の箇所
この強力な道具は様々な場面で活躍してくれます。トイレ以外では、ユニットバスの排水トラップの詰まり、洗濯機防水パンの排水トラップの詰まり、キッチン流し台の排水ホースの詰まり、洗面台排水トラップの詰まりなどに使えます。
これらの箇所でも、使い方の基本は「引く」です。
ココに注意
洗面器はオーバーフローから、ユニットバスは浴槽の排水やオーバーフロー、洗面器の排水などから空気を吸ってしまい真空にならないので、穴に雑巾などを詰め込んで作業します。
まとめ
何度も言いますが、本当に重宝する道具ですよ。今までラバーカップを使っていた方は、「え?本当に?こんなに簡単に直せるの?」と驚かれると思います。
今までに数回トイレが詰まったことがあるというお宅、ローポンプスーパープラスを常備されてはいかがでしょうか。
