トイレの水量不足の原因

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これで解決!トイレの流れが悪いときに見落としがちな原因

2017年7月17日

水は流れるが何か流れが悪い、水は上がってこないがトイレットペーパーだけが残ってしまう。なんてことはないでしょうか。トイレの流れが悪くなる原因は様々ですが、あまり語られていない見落としがちな原因があります。

「トイレの流れが悪い」原因は大きく分けると2つです。一つ目は排水管(汚水管)や便器が詰まっている。二つ目は水量不足により流れが悪いということです。

 

この記事を読んで分かること

ロータンクが水量不足の原因と流れの関係が分かる

水量不足になる見落としがちな原因が分かる

 

水量不足の原因

 

ペットボトルやビール瓶が入れてある

トイレタンクにペットボトル

 

一時期、新聞の生活欄やテレビの裏技紹介番組等で、「タンクの中に水を入れたペットボトルを入れると、節水になりますよ!」なんて話が紹介されたことがありました。今でもたまに見掛けますが、ペットボトルやビール瓶をタンクに沈めるのはNGです。

大便やトイレットペーパーを流すために必要な水量は決まっています。タンクのフタを開けると、中央にある排水弁部(プラスチックの)には「WL」と横のラインが印字されています。

この「WL」はウォーターラインです。このラインまでの水量が必要ですよ!ということです。水を入れたペットボトルやビール瓶を入れると、その分溜める水量は減り、水道代の節約になります。その反面、流すための水量が不足します。

 

節水型便器に交換した

 

最近のトイレは節水型が主流です。節水型便器はメーカーの研究と改良により、より少ない水量で流れるように設計されています。日本の便器は世界で一番だと思います。が、落とし穴があるんです。

新築の建物に節水型のトイレを設置する分には問題ないのですが、年数が経っている住宅、ビル、マンションなどに設置すると、交換する前までは問題が無かったのに、新しく節水型の便器に交換した途端に詰まりやすくなることがあります。これは排水管の経年劣化によりものです。

便器は新しくなりますが、排水管はそのまま古い管を利用します。古い管は経年劣化により配管の勾配が悪くなったり、尿が石状に固まって堆積したり、鋳鉄管を使用していると管内にサビのコブができます。

水量が8L~10Lある古い便器から、4L位の節水型の便器に交換すると、水量不足によりトイレットペーパーが管内に残ってしまうんですよね。以前にこの様な現場に何度も遭遇したことがあります。便器からトイレットペーパーを流してもらい、外の桝で流れを確認したことがありますが、2~3回流さないとペーパーが流れてこないことがありました。1回流しただけの水量では、汚物が排水管内に滞留してしまうんですね。

 

節水型に交換する前に

排水管まで交換となると、床を壊したり、土砂を掘ったり、ビルだと天井を剥がしたりと、かなり大掛かりな工事になります。古い建物に節水型の便器を取り付ける時は、そのメリットとデメリットを、業者さんとよく話し合った方が良いですね。

 

ヤマちゃん
ヤマちゃん
業者さんも後々、お客さんとトラブルにならないように、リスクについてのお話をしたほうが良いですね。

 

水のたまりが遅く時間が掛かる

 

 

旧式のロータンクでは、給水管に取り付けられたストレーナが目詰まりすると、水がチョロチョロとしか出なくなり、なかなか必要水量に達しなくなります。最近のロータンクでは、ダイヤフラムの劣化や目詰まりにより、水が溜まるのが遅くなったり、全く溜まらなくなることがあります。

トイレに入れ替わり入り、水がたまっていない状況で使用すると、水量不足になり詰まることがあります。

 

 

便器内で尿石が固まっている

 

上から見ただけではキレイな便器でも、内部の見えない箇所に尿石が堆積していることがあります。尿石の表面はザラザラで、付着が激しいと排水の穴が細くなり、ペーパーが引っ掛かり、流れ切らずに残ってしまうことがあります。

 

見落としがちな水量不足

 

補助給水管が外れている

 

トイレの流れが悪い原因

 

上の図は補助給水管付きのボールタップです。最近のロータンクでは見掛けなくなったボールタップですが、旧式のサイホン式サイホンゼット式の便器に使用されています。このタイプは黒いゴムのチューブですが、透明のビニールチューブのタイプもあります。

補助給水管は中央のオーバーフロー管に差し込まれ、便器内に必要な量の水を溜める役目をします。

 

トイレの流れが悪い原因

トイレの流れが悪い原因

 

上の図のとおり、サイホン式サイホンゼット式の便器は、一定の量の水位が必要です。サイホン式の便器は、サイホン作用で汚物を吸い込み排出します。サイホンゼット式の便器は、水が溜まるところにゼット穴が開いており、穴から噴き出す水で強いサイホン作用を起こし、汚物を排出します。

補助給水管がオーバーフロー管から外れていたり、誤って補助給水管なしのボールタップを取り付けると、便器内に必要な量の水が溜まりません。

ココに注意

必要な量の水が溜まっていない状態で水を流すと(例えば通常の半分の量しか溜まっていない状態で)、一定の水位まで水が溜まってからサイホン作用を起こすため、汚物を排出する水量は半減します。よって押し出す力が弱くなり、汚物に比べると軽いペーパーなどは流れずに残ってしまうんです。

 

詰まっているわけではなく、タンク内の水位も問題ない場合、流した後にぺーパーが残ってしまうのは、この補助給水管がオーバーフロー管から抜けていることが多いです。通常はクリップでオーバーフロー管の内側に固定されています。

 

まとめ

 

ブルーレットなどをタンクの中に入れたり、タンク内を掃除したりした時に、補助給水管に触れて誤って外れてしまうことがあります。便器一杯に溢れそうになったりしないのに、ペーパーだけが残るような場合は、一度点検してみてください。

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