ボールタップの水がポタポタと止まらなくなるのは、ピストンバルブのパッキン劣化が原因です。このパッキンはホームセンターなどで数百円で購入することができるので、費用を最小限に押さえて修理することが可能です。
ここではTOTOの古いタイプのロータンクに取り付けてある、ボールタップのピストンバルブパッキン交換について説明します。(最近のボールタップは形や構造が異なります。)
この記事を読んで分かること
自分で直す難易度
ボールタップのピストンバルブのパッキンの交換方法が分かる
■ もくじ
使用する道具
使用する道具
- マイナスドライバー(ドライバー式止水栓の場合に使用)
- モンキーレンチ
- カランプライヤ
- ピックツール(オーリングピックツール)
使用する部品
ボールタップのピストンバルブのパッキン交換
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1止水栓を閉める
止水栓を時計回りに閉めます。普段から止水栓を開閉したことがないと固着して回らないことがあります。固くて回らない時はこちらの記事をご覧ください。
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2給水管の袋ナットとボールタプのロックナットを外す
給水管の袋ナットを反時計回りに外します。次にボールタップを固定しているロックナットを反時計回りに外します。
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3ボールタップを分解する
ボールタップの二つの蝶ネジ(上の写真の箇所)を、カランプライヤーで掴んで反時計回りに外します。
ココがポイント
元通りに組み立てる際に、組み立て方が分かりやすいように、外す前の状態を撮影しておくと良いです。
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4ピストンバルブのパッキンを交換する
ピストンバルブの先端にパッキンが固定されています。タンク内の水位が上昇するとボールが上がり、ピストンバルブが連動してパッキンで水を止める仕組みです。
ピストンバルブのパッキンを交換します。ピックツールでパッキンを外し新しいパッキンをはめます。
新しいパッキンは横から見るとテーパー状になっていますので、幅が広く切れ込みのある方をはめ込みます。
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5ボールタップをもと通りに組み立てる
アームにピストンバルブを通し穴の位置を合わせ、二つの蝶ネジをカランプライヤで時計回りに締めます。
ココに注意
蝶ネジをきつく締め過ぎると、ネジ山の部分で折れてしまうことがありますので締め過ぎに注意しましょう。
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6ボールタップを取り付け袋ナットを締める
ロックバットを時計回りに少し遊びがある状態で仮締めします。フレキシブルな給水管でしたら大丈夫ですが、メッキパイプを使用している場合だと、先にボールタップのロックナットを本締めしてしまうと、給水管の位置とズレてしまうことがあるので、ボールタップは仮で固定し遊びのある状態で袋ナットを2~3ネジ締めてから、バランス良く交互に締めていくと取り付けやすいです。この時、袋ナットのパッキンは新しいものに交換しましょう。
ココに注意
この時にボールタップも一緒に回らないように、片手でボールタップを押さえながら行います。動いてしまうとボールタップの浮き玉の支持棒の破損につながります。
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7止水栓を開ける
ボールタップを取り付けたら止水栓を開けて、水位が排水弁部のWL(ウォーターライン)で止まることを確認して終了です。
【TOTO ロータンク ボールタップのパッキンを交換する方法】まとめ
古いタイプのTOTOボールタップのピストンバルブパッキンの交換について説明しました。旧INAXのボールタップも多少の形に違いはありますが基本的に構造は同じです。ボールタップ自体は数千円で購入できる部品ですが、更に節約したい場合は、このパッキン交換だけで修理することは可能です。この作業で一番気を付けることは、ピストンバルブを外すと時に蝶ネジを折らないようにすることだけです。かなり古いボールタップだと簡単に折れてしまうkとがあります、その時はボールタップ本体の交換をしましょう。
ボールタップの交換方法についてはこちらの記事をご覧ください。
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