ビスがナメた水栓のハンドルを交換する

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解決!水栓ハンドルのビスの頭がナメたときの対処方法

2016年5月19日

水栓のハンドルを取り外す時にビスが固着していると、頭がナメてしまい(頭の溝が潰れてしまうこと)ビスを外すことができなくなってしまうことがよくあります。

ナメたビスを回す道具や、ナメてしまう前に予めプラスドライバーの滑りを防ぐ溶剤など、各メーカーから様々なアイテムが販売されていますが、正直なところ、これを使えば必ず回せるというものに出会っていません。また、道具を使って外せたとしても、一度ナメてしまったビスは再利用できないし、同じ長さで、全く同じネジを探すのは結構面倒です。

ビスがナメてしまうようなハンドルは、スピンドル、水栓コマ、上部パッキンも経年劣化し、ハンドルもそれなりに使用感がにじみ出ているので、この際、ハンドルごと交換してみては如何でしょうか。

 

この記事を読んで分かること

自分で直す難易度 

ビスが潰れて外せないハンドルの交換方法が分かる

 

使用する道具

 

使用する道具

  • モンキーレンチ(開口幅30mm以上)
  • 万能鋸シャーパー

 

ビスの頭が潰れたハンドルを外す方法

 

ビスの頭が完全にナメてしまうと道具で外すのは困難

 

水栓のネジ山が潰れたら

 

写真のように完全にビスの頭の溝が無くなってしまった場合だと、プラスドライバーで外すのはかなり困難です。というか、まず無理です。

 

水栓のネジ山が潰れたら

 

写真の水栓のように、ビスの穴が小さなハンドルだと、小型のネジザウルスでも掴むことができません。太めの輪ゴムをドライバーに食い込ませて外すという方法もありますが、これだけ溝が丸くなってしまうと効果はありません。実際にやってみましたが、ゴムを食い込ませて外すことはできませんでした。

その他、電動ドリルでビスの頭に穴を開ける方法、貫通ドライバーで叩いて外す方法など、頭の潰れたビスやネジを外す方法がありますが、スピンドルや給水管(給湯管)に衝撃を及ぼす様なことはおすすめできません。

 

外せないハンドルを手っ取り早く交換する方法

 

ビスの頭が潰れて外せないハンドルを外す方法を説明します。一見すると邪道な方法の様ですが、一番手っ取り早く確実に外せます。両方のハンドルを交換した水栓は、見違えるようにキレイになり、ハンドルの作動もスムーズになります。

 

水栓のネジ山が潰れたら

 

※写真では水栓本体を外した状態ですが、実際には取り付けられた状態で作業します。

切断には万能鋸シャーパーを使用します。肉厚のアクリルハンドルもしっかりと切断することができます。

 

 

ハンドルの下側を切断します。どんなタイプのハンドルでも、樹脂のハンドルでしたら、切断するのはそれほど大変ではありません。ハンドルの頭を握り切断し、切れ目が入ったら少しハンドルを回し、また切れ目が入ったらハンドルを回すのを繰り返し、下側を全て切断します。万一、内部の金具を傷付けても、ハンドル一式交換するので問題ありません。思い切って切断しましょう。

 

水栓のネジ山が潰れたら

 

切断する長さですが、モンキーレンチやカランプライヤで袋ナットを外せるくらいの長さを切断します。下側から1cmくらい切断すれば大丈夫でしょう。

 

水栓のネジ山が潰れたら

 

水栓のネジ山が潰れたら

 

あとはモンキーレンチで袋ナットを反時計回りに外して、ハンドル、スピンドル、コマパッキン(水栓ケレップ)を交換します。

ヤマちゃん
ヤマちゃん
ネジの頭がナメてしまうとそのネジは再利用は出来ませんし、代替えのネジを探さないといけないとか、苦労して外す手間を考えると最初から切断して新しいハンドル一式に交換した方が良いと思います。

片側だけハンドルを交換すると、見た目のバランスが悪いのでもう片方も交換しましょう。見た目を気にしない方は片側だけでもOKです。ハンドルとスピンドルがセットになった部品はホームセンターで購入することができます。

 

パッキン交換について説明した記事ですが、ハンドル交換の方法として参考になると思います。こちらの記事をご覧ください。

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【水栓ハンドルのビスの頭がナメたときの対処方法】まとめ

 

頭の潰れたネジやビスを外す方法や工具は様々あります。これらは他の分野では有効な方法だと思います。ただ、水栓ハンドルのビス外しには不向きです。実際に経験したことですが、潰れたネジを掴んで回す専用工具で、何度も何度も掴んでは力を入れて回そうとしているうちに、ハンドルが傷だらけになってしまいました。貫通ドライバータイプの工具は、スピンドル、給水管、給湯管にも衝撃が伝わるので、最初から使用は考えませんでした。いろいろと工具を試す労力と、外したビスを探す手間、傷だらけになった見栄えを考えれば、最初からハンドル一式を交換した方が精神的に楽です。ぜひお試し下さい。

 

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