水栓のハンドルを外すときに、ビスのネジの頭がナメてしまい(ネジの頭の溝が潰れてしまうこと)、ネジを外すことができなくなってしまうことがよくあります。
ナメたネジを外す道具や、ナメてしまう前に予めプラスドライバーの滑りを防ぐ溶剤など、各メーカーから様々なアイテムが販売されていますが、正直なところ、どれも「こ、これは使える!!!」というものに出会っていません。また、道具を使って外せたとしても、一度ナメてしまったネジは再利用できないし、同じ長さで、全く同じネジを探すのは結構面倒です。
ネジがナメてしまうようなハンドルは、もう経年劣化が進んでいるということですから、この際、ハンドルごと交換しては如何でしょうか。
ネジの頭が潰れたハンドルを外す方法
ネジの頭が完全にナメてしまうと道具では外せない
写真のように完全にネジの頭の溝が無くなってしまった場合だと、外すのはかなり難しいです。というかプラスドライバーで外すのは無理です。
このタイプのようにビスの穴が小さなハンドルだと、小型のネジザウルスでも掴むことができません。太めの輪ゴムをドライバーに食い込ませて外すという方法もありますが、これだけ溝が丸くなってしまうと効果はありません。実際にやってみましたが、ゴムを食い込ませて外すことはできませんでした。
外せないハンドルを手っ取り早く交換する方法
外せないハンドルを外す最終手段です。一見すると邪道な方法に見えますが、両方のハンドルを交換した水栓は、見違えうようにキレイになり、ハンドルの開け閉めも軽くなりますよ!

シャーパーでハンドルの下側を切断します。どんなタイプのハンドルでも、プラスチック製のハンドルでしたら、切断するのはそれほど大変ではありません。ハンドルを握って切断し、切れ目が入ったら少しハンドルを回して、グルっと一回り下側を切断します。万一、内部の金具を傷付けても、ハンドル一式交換するので問題ありません。思い切って切断しましょう。
切断する長さですが、モンキーレンチやカランプライヤで袋ナットが外せるくらいの長さを切断します。下側から1cmくらい切断すれば大丈夫でしょう。
あとはモンキーレンチで袋ナットを反時計回りに外して、ハンドル、スピンドル、コマパッキン(水栓ケレップ)を交換します。

片方だけハンドルを交換すると、見た目のバランスが悪いので、もう片方も交換しましょう。見た目を気にしない方は、片方だけでもOKです。ハンドルとスピンドルがセットになった部品は、ホームセンターで購入することができます。
ハンドルの交換の仕方はこちらの記事をご覧ください。
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