シングルレバー混合水栓は交換部品のコストもそれなりに掛かるため、原因が経年劣化の場合は本体ごとそっくり交換した方が結果的には安く済んだりしますが、バンドルタイプの混合水栓、単水栓、止水栓などは交換部品も安価なので、修理した方が間違いなく安く済みます。

ただ、経年劣化によりスピンドルと噛み合う本体のネジ部はそれなりに磨耗しているため、パッキン交換で水漏れを直しても、バンドルの動作に違和感があったり異音がしたりします。そんな時は水栓シリコングリスを塗りましょう。

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水栓シリコングリスの安全性は?

一見グリスと言うと、こんな科学的なものを口に入れて大丈夫?と思ってしまいますが、食品衛生法に適合しているので全く問題はありません。成分を見ると、シリコーンオイル、増調剤、油性向上剤、酸化防止剤などとなっています。

メーカーの説明によると、シリコンオイルは化粧品にも使用されているそうです。安全性は『化学的に不活性のため生体に対して、極めて安全性が高い』ということです。

 

オススメのプロも使用する水栓シリコングリスは?

水栓シリコングリス

信越化学工業の高温潤滑用シリコーングリースです。品番はG40M。内容量は1本100gです。ホームセンターではKVKの水栓シリコングリスをよく見かけますが1000~1500くらいしますよね。内容量は3gです。

頻繁に使用するものでもないので考え方にもよりますが、使用できる用途も多いので、コストパフォーマンスの高い信越化学工業のG40Mを使用しています。

このシリコングリスは特に水栓用とはうたわれていませんが、水まわり某大手のメンテナンス会社の技術者の方も使っているのを見ました。

シリコングリスの使い方

スピンドル

水栓シリコングリス

スピンドルのネジの部分に塗ります。綿棒で塗ると馴染ませやすいですし、無駄な量を塗らなくて済みます。塗る前にスピンドルに付着した固まったカルキや汚れをよく落としてから薄く塗布します。経年劣化が進んで、ネジの部分が欠けていたり磨耗したりしているスピンドルは、新しいものに交換しましょう。
コマパッキンには塗りません。

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吐水ノズルの根元

水栓シリコングリスをノズルに塗布

ノズルパイプとUパッキンの間に塗ると、ノズルの動きがスムーズになります。袋ナットの隙間から飛び出るほど多めに塗らないようにしましょう。

ノズルパイプの外形サイズは、一般的に16mmと19mmの2種類ですが、古いTOTO製デッキタイプの2ハンドル混合水栓のノズルは微妙に太く、市販されている19mmのUパッキンは何とか取り付けることはできるのですが、ノズルの左右の動きはかなり固くなってしまいます。そんな時にこのグリスを塗布すると、動きがスムーズになりますよ。

シャワー切変えレバーは注意が必要

各水栓メーカーにより切替レバーの作りはまちまちなのですが、本体の裏側のシャワーホース取付け箇所を外して、裏側からスピンドルを引き出さないと外せないようなタイプもあるので、切替レバーは難易度高めです。あまり無理して塗らない方が良いです。

その他OリングやUパッキンの使用箇所

シャワーホースの根元のエルボ(L型の金具)、ワンホールタイプのシングルレバー混合水栓のノズル内部のUパッキン2箇所、シングルレバー混合水栓の水栓カートリッジなど、パッキンで止水している可動する箇所に塗布すると動きがスムーズになります。

但し、水栓カートリッジを分解して内部に塗布するのはオススメできません。下の記事を参考にしてください。

勘違いしやすい症状

水栓シリコングリスは、あくまでも可動部分の操作を滑らかにするものです。

スピンドル、上部パッキン、コマパッキンを交換した後にバンドルが固くなる原因は、袋ナットの締め過ぎが原因です。水が漏れず固過ぎず、丁度良い塩梅で締めるのですが、水漏れしないからといって締めが甘いと、しばらく使用すると直ぐに水漏れするようになってしまいます。ハンドルをビスで固定する前に、丁度良い締め具合を見つけましょう。

袋ナットを締めた覚えがないのに、最近、バンドルが固いなと感じる原因は、コマパッキンの劣化で水の止まるポイントが下がり、知らず知らずのうちに無意識にバンドルを強く締めてしまうことが原因です。グリス不足でバンドルが固かったら、スピンドルの噛み合わせは欠けてしまっていたり、相当ヤバイことになっています。

Kパパ

水栓シリコングリスで水漏れは直りません。グリスを塗布したら水漏れが直ったというのは間違いです。分解して汚れを取って、組み直したりパッキンを交換したから水漏れが直ったのであり、グリスを塗布したからではありません。グリスで水道管の水圧は止められませんよね。

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