洗濯機のトラブルとして、洗濯機の水の出が弱い、洗濯槽になかなか水が溜まらない、しばらく使用していなかったら全く出なくなった、ということがあります。洗濯機が壊れた?業者を呼ばないとだめ?と考えてしまうことがあると思いますが、自分で直せることがほとんどです。洗濯機本体の故障や水栓の凍結などで、水が出なくなることもありますが、ここでは自分で簡単に直せる原因について説明します。
この記事を読んで分かること
自分で直す難易度
洗濯機の水の出が悪くなる2つの原因が分かる
洗濯機の水の出が悪くなった場合の直す方法が分かる
■ もくじ
洗濯機の給水不良の原因
水の出が悪くなったり、水が全く出なくなる原因は2つです。
原因その1 洗濯機ストレーナーの詰まり
洗濯機にはストレーナーと呼ばれる網が付いているのはご存知でしょうか。給水ホースを接続している箇所にあります。給水管は経年劣化により管内にサビが発生します。このサビが移動してきて目詰まりを起こすことがあります。また、集合住宅で貯水槽が設置してある場合、清掃に伴って各バルブを開閉すると、細かいサビやゴミが移動してくることがあります。
細かいサビが目詰まりすると、水の出が著しく悪くなります。また、大きなサビのコブや細かいサビの量が多いと、わずかにチョロチョロと出るだけで、洗濯槽に水が溜められなくなります。
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原因その2 洗濯機用水栓のコマパッキンの固着
頻繁に洗濯機を使用していれば起こらない原因ですが、蛇口を閉めた状態でしばらく使用しなかったり、賃貸アパートやマンションなどで空室の状態がしばらく続くと、水栓本体内の水栓こま(水栓ケレップ)が閉じた状態で固着してしまい、水が全く出なくなってしまうことがあります。
他の水まわりでは普通に使用できるのに、洗濯水栓だけ水が出ないという場合は、ほぼ100%水栓こまが固着しています。
自分で直す方法
洗濯機ストレーナーの詰まりを直す方法
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1洗濯水栓を閉める
洗濯水栓のハンドルを時計回りに閉めます。
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2給水ホースを外す
給水ホースのナットを反時計回りに外します。この時、ホース内は水圧が掛かった状態ですので、ナットを少しずつ回して水を抜きながら外します。ウエスやタオルで水を拭き取りながら作業しましょう。
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3ストレーナーを掃除する
ナットを外すと網がありますので、細かいサビやゴミを除去します。きれいに掃除をしたらナットを時計回りに締め付けます。洗濯機側のオスねじとナットのメスねじ部分は樹脂なので、山違い(斜め)に締め付けてしまうと、ネジ山が潰れてしまいます。山違いにならないように慎重に締め付けましょう。
取付が終わったら水栓のハンドルを開いて、水漏れが無いか確認しましょう。
洗濯機用水栓のコマパッキンの固着を直す方法
使用する道具
- モンキーレンチ
- カランプライヤ(水栓こまを掴みやすいです)
- ピックツール(上部ナットから上部パッキンを外しやすいです)
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1水道メーターの元栓を閉める
▲一般的な水道メーター
▲マンションの水道メーター
水道メーターの元栓を閉めます。
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2給水栓上部を外す
水栓の上部ナットを反時計回りに外し、ハンドルを反時計回りに給水栓上部を外します。この時点で、固着していた水栓コマが緩む場合もあります。カランプライヤで水栓コマを掴んで外します。
長い間、空室になっていた場合ですと、張り付いた水栓こまのゴムパッキンが、劣化でボロボロになっていることがあるので、ゴムの残骸が残らないようにします。
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3水栓こまと上部パッキンを交換する
固着していた水栓こまは劣化していますので新しいものに交換します。水栓こまが劣化していれば、上部パッキンも劣化している場合が多いので、ついでに上部パッキンも交換しましょう。
【洗濯機の水が出ない、水の出が悪くなる2つの原因と直す方法】まとめ
洗濯機の水の出が悪くなる2つの原因について説明しましたが、チョロチョロでも僅かに水が出るようでしたらストレーナーの詰まり、全く出ないようでしたら水栓こまの固着です。形の違う洗濯機でもストレーナは必ずありますので、お手持ちの取扱説明書を一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。