ガサガサッ…ガサッ…ガサガサッガサッ…
突然現れるゴキブリ!
黒く光沢のある平らなボディ、不気味に動く長い触角、予想もできない素早い動き、そして、何故か自分の方に飛んで来る。ゴキブリという名前を口にするのも嫌な方も多いですね。我が家では「G」と呼んでいます。
ゴキブリはありとあらゆるところから侵入してきます。玄関、床の通気口、ベランダ、窓、換気扇、エアコンドレン、排水管、流し台したの隙間などが主な侵入経路です。ゴキブリはその平らな形状により、ちょっとした隙間があれば何処からでも侵入してきます。
ここでは最も可能性の高い侵入経路である、排水管と流し台下の隙間について説明します。
この記事を読んで分かること
ゴキブリの侵入経路が分かる
ゴキブリの侵入を防ぐ対処方法が分かる
■ もくじ
排水管から侵入してくるゴキブリを阻止する
全ての排水管は線路図のように、自分の住まいだけでなく、全世帯、全店舗の排水管は、本下水道を通じて網目のようにつながっています。
自分の家でゴキブリを根絶しても、外の排水網では無限のゴキブリが存在しています。ですから排水管からの侵入経路を絶つことはとても重要です。
排水トラップの役割
排水トラップは、常時、水を溜めて空気の通り道を塞ぐことで、悪臭の流入、害虫・ネズミ等の侵入を防いでいます。これを封水と言います。
洗面台、流し台、ユニットバス、洗濯機防水パン、便器などには常に水が溜まるようになっています。これが排水トラップです。また、外に設置してある塩ビ桝やコンクリート桝にも排水トラップが装着されています。但し、室内に排水トラップが設けられている場合は、外桝にはトラップがありません。(装着されている場合も有り)
塩ビ桝は桝本体にトラップが一体となっていますが、コンクリート桝は塩ビの排水管にエルボというLの形をした継手が装着してあります。
詰まりやすいと、トラップを外してしまう場合がある
外桝に排水トラップが取り付けてあると、常に排水管内に水が溜まった状態なので、一度の排水で流れ切らなかった洗いクズや油が滞留しています。常に排水や汚れが溜まっているわけですから当然詰まりやすくなります。排水管を詰まりづらくするために、排水トラップを外してしまう事がよくあります。
また、ダブルトラップが禁止されていることから、室内に排水トラップが設けてある場合、外桝には始めから排水トラップが無い場合もあります。
排水管内、ゴキブリの第一次侵入を許す
ここまでの話の流れで分かると思いますが、戸建てや集合住宅など外桝にトラップが元々無い建物、意図的にトラップを外してしまった建物などは、その時点で室内の排水トラップまではゴキブリの侵入を許しています。1Fでしたらネズミも侵入しているかもしれません。(流し台の排水ホースが囓られて、針金だけになっているのを見た事があります。)
排水管内、第二次侵入を阻止する
マンションなどの集合住宅や、トラップ無しの塩ビ桝を使用した最近の戸建住宅やアパートにお住いの方は、室内の排水トラップからの侵入を阻止しましょう。
トラップを外して掃除する時に注意が必要です。数時間排水していないとそこまで来ている可能性もあるため、一定時間排水してからトラップを外した方が良いです。とは言っても自分で排水トラップを外す場合は、そこにゴキブリが居ればその場で駆除すると思うので、知らない内に侵入しているということはありません。
気を付けなくてはいけないのが、流し台や洗面台の排水管に差し込んである排水ホースやパイプに、クリーンパッキンが装着されていなかったり、ズレて隙間ができている場合です。
ここで何も対策していないと、「ゴキブリさんいらっしゃいませ」と言っている様なものです。
ココがポイント
流し台、ホース直差し込みの洗濯排水にクリーンパッキンを取り付けましょう。
クリーンパッキンについて、こちらの記事を参考にして下さい。
解決!洗面台の悪臭の原因と直し方|クリーンパッキンのサイズについて
洗面台付近での悪臭の原因と対処する方法を説明します。 使用する道具   ...
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床下から侵入してくるゴキブリを阻止する
流し台の下からゴキブリが侵入する要因は、クリーンパッキンが無い・ズレ・変形などの場合と、もう一つあります。排水管は床に穴を開けて、そこに縦に配管されています。
この床に開いた穴。排水管の外径にピッタリと隙間無く通してある場合は大丈夫ですが、数ミリでも僅かな隙間があれが、ゴキブリは侵入してきます。
この床の隙間をコーキング剤やパテで埋めましょう。これで床下からの侵入を防ぐことができます。
勘違いをしがちなのですが、流し台・洗面台の収納内の隙間を埋めても、侵入を防ぐ効果はありません。コーキングやパテで塞ぐ箇所は、この下の床の穴の隙間です。※上の画像で給水管の立ち上がりの隙間にアルミホイルを巻いてありますが、効果はありません。
- 故意に外した排水エルボは元どおりに取り付ける
- 排水ホースを差し込む排水管口にはクリーンパッキンを隙間なく取り付ける
- 排水管を縦に通した床の隙間は、コーキングがパテで埋める
既に存在するゴキブリはどうするか
ゴキブリの侵入対策を水まわりの面から説明しましたが、冒頭でもお話ししたとおり、ゴキブリは様々なところから侵入してきます。一度侵入を許してしまうと、その繁殖力は凄まじいものがあります。
一回の産卵で40匹くらい生まれるそうなので、1匹ゴキブリの赤ちゃんを見つけたら、40匹居るということですから、メスが2~3匹いたら80~120匹・・・考えただけでも恐ろしいです。
かつては我が家でもゴキブリには悩まされました。1匹見つけたら徹底的に駆除!が基本ですが、駆除しても駆除しても出てきます。流し台の水切り(流し台上部の水避けのために加工してあるステンレスのカバー)の隙間から触覚だけが出ていて、ユラユラと動いているのを見た時は、卒倒しそうになりました。
アースブラックキャップの威力
以前はゴキブリ駆除で『ゴキちゃんグッバイ』という商品を使用していましたが、価格が負担になってきたので、アース製薬の『アースブラックキャップ』に変更しました。ネットではかなり評判が高く、Amazonでも長らくベストセラーNo.1に君臨しているのでどんなものか試してみました。
我が家の設置場所
パッケージのうらの『効果的な置き場所』を参考にして、我が家なりに設置しました。
流しシンクの下
出現率の高いポイントですよね。床と排水管の隙間をパテでふさいで、シンク下の床とシンク収納内に設置しました。
冷蔵庫付近
ここにもよく現れます。冷蔵庫の裏側って暖かくて居心地が良いんでしょうね。冷蔵庫の左右の隙間に設置しました。
ガスコンロ付近
ゴキブリは油汚れが大好きみたいです。ガスコンロ付近でもよく見かけました。コンロの左右とコンロ下の戸袋内に設置しました。
洗面所付近
洗面台の左右、洗面台の収納内、洗濯機の排水付近に設置しました。
ベランダ窓付近
少し開けていたベランダの窓から入って来たのを見たことがあったので、ベランダに出入りするサッシ付近に設置しました。
アースブラックキャップの12の効果
- 置いたその日から現れる速攻成分フィプロニルを配合し、 餌を食べたゴキブリを速攻退治。
- メスの持つ卵に効く。卵から成虫までトータルに効き目を発揮。
- 薬剤に対して抵抗力をもったゴキブリにも効く。
- 餌を食べたゴキブリが巣に戻り、そのゴキブリのフンや死骸を食べたゴキブリを駆除。
- 大型のゴキブリに効く。
- 5つの成分で誘引。
- 半生エサでよく食べる。
- たくさん置くことでゴキブリの殺虫効果がアップ。
- ブラックドームの暗闇でゴキブリが警戒しにくい。
- ゴキブリに適度な隙間で入りやすい。
- 360度のマルチエントランスでどこからでも誘い込む。
- 特殊スロープ形状でエサまで誘い込む。
注目すべき点は、④の「餌を食べたゴキブリが巣に戻り、そのゴキブリのフンや死骸を食べたゴキブリを駆除」という点です。1匹のゴキブリから全てを根絶するという、サラッと説明に書いてありますが、ゴキブリにとっては恐ろし過ぎる効果です。
【ゴキブリどこから侵入する?気が付かない盲点と対処方法】まとめ
排水管内にこびり付いたヘドロや油は、ゴキブリにとって最高の餌です。ここで説明したように、水まわりでの対策を必須です。我が家では『アースブラックキャップ』を設置後は、一切ゴキブリは出現していません。効果があるのが一番ですが、コストパフォーマンスの高さもうれしい限りです。ゴキブリに悩んでいるお宅は、一度試してみる価値はあると思います。