キッチン流し台の排水トラップには、丸い形であったり、四角い形であったり、外径のサイズも様々なタイプがあります。呼び方についても、排水トラップ、排水栓、流し台トラップ、シンク排水トラップなど、メーカーによって様々です。
ここではアパートなどで多く見られる、115mmの排水トラップの交換方法を説明します。誰でもできる超かんたんな作業なので、わざわざ業者に依頼しないで自分で交換しましょう。起こりうる問題と解決方法についても解説します。
■ もくじ
準備するもの
準備するもの
- 新しい115mmサイズの排水トラップ
- 滑り止め付きの軍手(薄いゴム手でもOK)
- ウエスや雑巾
115mmの排水トラップを交換する場合、あれば便利な道具もありますが、特に無くても大丈夫です。
古い排水トラップを外す
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1水気を拭き取る
排水トラップを外した時に水漏れしないように、シンク内、トラップ内の水をキレイに拭き取ります。
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2排水ホースを外す
まず始めに排水ホースのナットを時計回りに外します。ユニオンナット(ナットが回転するタイプ)は、そのまま外すことができます。ホースに固定されているタイプは、排水管からホースを引き出してから外します。
ココに注意
排水ホースを引き出す場合は、ホースにヘドロが付着していますので、ホースの汚れをキレイに拭いてから引き出しましょう。横着をすると後で後悔します。
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3排水トラップを外す
排水トラップが取り付け方は単純で、上下の部品がねじ込み式で、シンクを挟むように取り付けてあるだけです。
排水トラップの本体を時計回りに外します。写真では撮影のため片手のみが写っていますが、両手でしっかりもって行います。この時、素手で回すことも可能ですが、滑り止め付きの軍手や薄手のゴム手袋があると、滑らずにしっかりホールドして回しやすいです。
パッキンが劣化していたりネジが固着していたりすると、上下の部品が一緒に回ってしまうことがあります。一度共回りしてしまうと、そのまま外すのは困難です。その場合は専用の締付け工具があると便利です。
4箇所の溝に引っ掛けて外すことができます。片手で下側を押さえながら外します。私はこの道具は持っていないので、軍手をした拳を突っ込んで固定しながら外したり、邪道ですがシャーパーで切断してしまいます。この道具があればもっと楽だったのかも知れませんね。
新しい排水トラップを取り付ける
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1上部オスネジの部品を合わせる
間にパッキンを入れて、シンクの凹みに上部の部品を合わせます。(この写真ではカゴが取り付けてありますが、しめつけ工具を使用する場合はカゴを外して行います。)
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2下部メスネジの部品を締め付ける
上にパッキン、下にスリップワッシャーをセットして、反時計回りにしっかりと締付けます。手締めで大丈夫です。スリップワッシャーが無いと、締め付けた時にパッキンがよじれてしまうので、忘れないようにセットします。締め付け時の摩擦抵抗を無くし、滑りを良くする役目をしています。
さらに詳しく
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3排水ホースを取り付ける
排水トラップを取り付け終わったら、排水ホースを反時計回りに取り付けます。※今回使用した排水トラップは、ホースの取り付け径が50Aなので、50A×40Aの異径アダプタを使用しています。
115mmの排水トラップには、ほとんど写真のような菊割れゴムが付属していますが、このゴムだとイマイチ吸い込みが悪いので、別売りの排水目皿をおすすめします。
115mm排水トラップ交換のまとめ
取り付けの仕組みが分かれば、排水トラップの交換は誰でもかんたんに行うことができます。一連の工程の中で一番ポイントになるのは、古い排水トラップを外す作業だと思います。ちょっと固かったり、共回りすることがあるかも知れません。どうしても外せない場合は、切断してしまえば良いだけのことなので、全く問題はありません。無駄なお金を掛けないで済むように、自分で交換してみましょう。