止水栓にはドライバー(D)式、ハンドル式、内ネジ式(INAX)の三種類ありますが、一番使い勝手が良いのはハンドル式です。開閉にドライバーなどの道具は必要ないし、水を止めたい時はハンドルを回せばすぐに止める事ができます。ご自宅の止水栓がドラバー式でちょっと不便を感じている方、ハンドル式に交換してみてはいかがでしょうか。
ここではドライバー式をハンドル式に交換する方法について説明します。※INAXの内ネジ式はハンドル式に交換することができません。本体一式の交換になります。
この記事を読んで分かること
自分で直す難易度
止水栓のドライバー式からハンドル式に交換する方法が分かる
■ もくじ
使用する道具
使用する道具
- モンキーレンチ(最大口幅30mm以上)
- カランプライヤ
用意する部品
水栓コマ(ケレップ)に特に不具合がなくても、消耗品なのでついでに交換します。
ドライバー式をハンドル式に交換する方法
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1水道メーターの元栓を閉める
作業する前に必ず水道メーターの元栓を閉めます。
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2止水栓の上部一式を外す
上部ナットをモンキーレンチで反時計回りに外します。上部ナットが外れたら、スピンドルを反時計回りに回して外します。水栓コマが止水栓内部に残ったら、カランプライヤで掴んで取り出します。カランプライヤは水まわりの修理に特化したプライヤーで、先端が水栓コマを掴みやすい形状になっています。
パイプや止水栓内部に残った水が垂れてくるので、下に洗面器などの水受けを置きましょう。
ココがポイント
スピンドルが固着してマイナスドライバーで回せない場合は、カランプライヤ、ウォーターポンププライヤー、パイプレンチなど、何でも良いので掴んで回せる工具で外します。スピンドルは新しいものに交換するので、傷が付いても構いません。
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3ハンドル一式を取り付ける
水栓コマをセットして給水栓上部を時計回りにねじ込み、最後に上部ナットを仮締めし、ハンドルを完全に閉めた状態にします。水道メーターの元栓を開いた時、ハンドルを完全に閉めておけば、上部ナットの締め付けがあまくても水漏れしません。水漏れの有無やハンドルの固さの調整は通水してから行います。
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4ハンドル作動の調整をする
給水栓上部を取り付けたら水道メーターの元栓を開き通水します。止水栓のハンドルを少しずつ開きながら、上部ナットを締めたり緩めたりしながら、ハンドルの固さを微調整します。上部ナットをキツく閉め過ぎるとハンドル操作が固くてなってしまいます。逆に緩すぎると水漏れします。ゆる過ぎず締め過ぎず丁度良い塩梅で締めます。ハンドルが回しやすく水漏れしないように上部ナットの締め具合を調整しましょう。
ココに注意
止水栓は頻繁に開閉することが無いため、ハンドルを全開にした状態で放置していると、固着して回らなくなってしまうことがあります。一度全開にしたら、必ず半回転から1回転戻しましょう。
【ドライバー式止水栓をハンドル式に交換すると開閉が楽になる】まとめ
ここではトイレの止水栓を例に説明しましたが、洗面台や流し台の止水栓も同様の作業になります。何らかのトラブルで水が止まらなくなった時、自分で交換修理を行いたい時など、止水栓を閉めれば家全体の水を止めずに済みます。トラブルは突然起こります。いざ止水栓を閉めようとした時にパニックにならないように、固着すると回しづらいドラーバー式から、簡単に操作できるハンドル式に交換してみてはいかがでしょうか。