流し台の収納扉を開けると排水トラップの下にグレーのジャバラホースが接続されています。マンションなどは塩ビ管で直結されていますが、戸建住宅やアパートなどでは殆どで使用されています。
このホースをちょっと掴んでみてください。弾力が無くカチカチに硬くなっていないでしょうか?通常、劣化していないものは柔らかいのですが、経年劣化が進むとカチカチに硬化してしまいます。
この記事を読んで分かること
自分で直す難易度
流し台の排水ホースを交換方法が分かる
■ もくじ
経年劣化で排水ホースが硬くなると
経年劣化で排水ホースが硬化してしまうと様々なトラブルにつながる可能性があります。収納内で物を移動した時にホースに当たってしまうと、ホースに亀裂が入ったり裂けたりして水漏れを起こします。
また、硬化するとホース自体が縮んでしまい、排水管にはめてあるクリーンパッキン(防臭パッキン)が外れて悪臭の原因にもなります。見た目にはクリーンパッキンが装着してあるように見えても臭いがする場合は、排水ホースが硬化して縮んでクリーンパッキンが外れているのが原因です。悪臭だけにとどまらず外れた隙間からゴキブリも進入してきます。
排水ホースが劣化していればクリーンパッキン(防臭パッキン)も同じように硬化していることが多く、無理にはめ直そうとするとホースが簡単に千切れてしまいます。
排水ホースの交換
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1古い排水ホースを外す
まず始めに排水管からホースを引き出します。おそらくヘドロや油汚れがかなり付着していますので、まわりの物を移動させてから引き出しましょう。手で掴んで時計回りに回して外すのですが、ホースが長いままだと外すのは大変なので、外す前にハサミで切断した方が作業がしやすいです。長い状態のままで外そうとするとそこらじゅうヘドロでベトベトに汚れてしまいます。
114mmや115mmの小さな排水トラップに接続してある場合、排水ホースのナットが固着していると排水トラップごと一緒に回ってしまうことがあります。少しでも回ってしまうと水漏れの原因になりますので、排水トラップを片手で押さえながら外します。
ココに注意
トラップ内に水が溜まったままだと、ホースを外した時に水がボタボタとこぼれますので、外す前にトラップ内の水を雑巾などで吸い出してから作業しましょう
排水トラップが一緒に回ってしまった場合は、こちらの記事を参考に排水トラップを締め付け直してください。
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2新しい排水ホースを取り付ける
外した時と同じように手締めで反時計回りに締め付けます。新しい排水ホースを取り付ける時は、はじめに排水プレートをホースに通し、次にクリーンパッキンを通します。先に排水管にホースを差し込んでみて、クリーンパッキンがどの位置にくるのか予め確認しましょう。大体の位置が分かったら少し上の方まで通し、少しずつ下げながら調整した方が、排水管にピッタリとはめやすいです。
ココに注意
後からジャバラホースを差し込もうとしても、ジャバラホースがクリーンパッキンの硬さに負けてしまい、とてもやりづらいです。
ココがポイント
ホースが長過ぎると、床下排水管の曲がりの部分に、ホースの先端が当たってしまいます。当たってしまうと先端を塞いでしまいますので、ゴミが溜まりやすくなり詰まりの原因になります。必ず当たらないように切断しましょう。
排水ホース接続ナットの種類
排水ホースにはナットが回転するユニオンナットタイプ、ナットがホースに糊付け固定されているタイプ、差し込み式でバンドで固定するタイプの3種類があります。ここではナットタイプの2種類について説明します。
ナットが回転するユニオンナットタイプ
上の写真ではちょっと分かり辛いのですが、ナットだけが回転するタイプです。Y字の二股ホースは必ずこのタイプです。先にホースを差し込んで、ホースが一緒に回転しないので、クリーンパッキンを固定したあとに締め付けられるのでとても便利です。
ナットがホースに糊付けしてあるタイプ
ホースと一緒にねじ込むタイプです。ナットとホースは接着剤で糊付けされているので、取り付ける時はホースも一緒に回転します。ナットを締め付けた後に排水管に差し込むので、クリーンパッキンの位置の調整が少々面倒です。
排水ホースのサイズ
取付サイズは2種類です。呼び径40と50です。ホースの長さは色々ありますので、流し台に合うものを購入しましょう。ホームセンターに行く前に、取り付けのサイズとホースの長さを確認しましょう。排水口の外径が180前後のタイプは呼び径50で、114mmや115mmのタイプは呼び径40です。分からない場合は40と50の兼用タイプもあります。
【流し台の排水ホースを交換する方法】まとめ
流し台から熱湯や油を流すのは問題外ですが、日々洗い物をしていると排水ホースは経年劣化で傷んできます。指で掴んでみてカチカチに硬化していたり加水分解でベトベトしていたら即交換しましょう。交換の作業自体はとてもかんたんです。ポイントは取り付けるナットのサイズを間違えないようにすることだけです。