古い木造アパートなどで、2階の流し台から1階の天井へ水漏れすることがよくあります。少量の水漏れだと徐々にカビが生えてきます。洗濯場、浴室、洗面所、台所など漏れる箇所は様々ですが、今日は台所の天井の水漏れについてのお話です。
この記事を読んで分かること
建物の2F以上で、排水ホースを差し込んであるだけの構造のリスクが分かる
■ もくじ
排水管に排水ホースが差し込んであるだけのリスク
古いアパートなどの流し台は、排水管に排水ホースを差し込んであるだけなので、排水管が詰まってしまうと排水口から水が溢れてしまいます。二階以上の階では階下の天井に水漏れし、一階では床下に水漏れしてしまいます。最近ではデザイン建築や二世帯住宅で、二階に流し台がある戸建住宅も多いですが、これも例外ではありません。
クリーンパッキンがしっかり取り付けてあれば(取り付けてあるクリーンパッキンの種類にもよる)、ある程度防ぐことはできますが、クリーンパッキンはハメているだけなので、水圧が掛かると隙間から水漏れしてしまいます。
また、この様な構造のままでは、シンク側からの高圧洗浄もできません。高圧洗浄は水の噴射を利用して排水管の中を進んでいくので、水は手前に噴射されて、逆流して溢れてしまいます。二階の床下の横引き管が長いと、その途中で詰まることが多く、どうしても二階の流し台からでないと高圧洗浄ができないこともあるので、この様な場合は水漏れしない様に加工を行い作業します。
マンションの排水管は直結されている
マンションは排水ホースを使わずに、排水トラップと排水管が直結になっています(たまに例外あり)。このような構造であれば、排水管が詰まってもシンクに溜まるので、下の階に被害を及ぼす水漏れは起きません。更にシンク側から高圧洗浄をすることが可能です。
排水ホースアダプターを使用する
排水ホースを使用した場合でも排水ホースアダプターを接続すれば、塩ビパイプ直結と同じ様に、詰まっても溢れることはありません。まだまだ、クリーンパッキンや防臭キャップを取り付け、そこに排水ホースを差し込んであるだけというのが主流ですが、排水ホースアダプターに切り替えるのがおすすめです。
【下の階への水漏れ|アパートとマンションの構造の違いを比べてみる】まとめ
排水管が詰まって溢れ出た水が階下に漏れる事故は本当に多いです。階下に漏れれば天井を張り替えなくてはいけない場合もあるし、賃貸アパートなどであれば下階の方に迷惑も掛かります。排水ホースを差し込んであるだけの場合は、排水ホースアダプターを取り付けましょう。
排水ホースアダプターは各メーカーから販売されていますが、取り付ける場合は排水管のサイズに合わせて選びます。排水ホースが劣化していると接着接続ができないので、新しい排水ホースと同時に交換するのが良いです。