シャンプードレッサー洗面化粧台のシャワーホースからの水漏れについてのお話です。シャンプードレッサーはシャワーヘッドを引き出して使用することができるので、洗髪をすることはもちろんの事こと、洗面台自体のお掃除にも大変便利に使うことができます。そんな機能的な洗面台ですが、長年の使用によりシャワーホースに亀裂が入り、水漏れする事が良くあります。
ここでは旧MYM製の水栓金具のシャワーホースの交換について説明します。他社製の水栓金具でも多少の構造の違いはありますが、部品の調達や交換方法など参考にして下さい。
■ もくじ
MYMとは
MYM（喜多村合金製作所）は水栓金具等を製造販売していたメーカーですが、現在は廃業しKVKが互換部品の供給を行っています。MYM製の水栓が取り付けてあるお宅にお住まいの方は分かると思いますが、自分で修理したい時に部品を探すのに苦労する方も多いのではないでしょうか。
用意する道具
用意する道具
- カランプライヤ（またはウォーターポンププライヤー）
- マイナスドライバー
- ラジオペンチ
- 立形金具しめつけ工具
- ウエスやタオルなど水を拭き取れるもの
※本体を脱着せずに交換できれば、 立形金具しめつけ工具は使用しません。
立形金具しめつけ工具についてはこちらの記事をご覧ください。
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互換性のあるシャワーホースを購入する
シャワーホースはどんな物でも合うと言う訳ではありません。互換性のあるシャワーホースを用意します。
品番を調べる
まずは本体の品番を確認します。水栓本体の裏側に品番が印刷されたシールが貼付されています。
ココに注意
印刷が消えていたりシールが欠損していると品番が分かりません。水まわり業者でも本体の品番が分からないと部品を探すのにかなり苦労します。洗面台の品番や製造番号、撮影した写真でメーカーに問い合わせても分からない場合があるので、そんな時の対応は以下の方法があります。
- 水栓本体はそのままで、シャワー部側だけを交換する。KVKが販売している旧MYM対応のシャワー部品で有れば、接続するカプラー部品が共通であれば品番の違う製品でも接続することは可能です。※適合するか購入前に問合せ
- 水栓側とシャワー側の一式を交換する。写真の様に水栓部とシャワー部が分離したタイプであれば、他社製のシャワー水栓を取り付けることも可能です。
品番で検索する
本体の品番をもとにインターネットで検索します。似たようなホースがありますが、互換性のないホースは接続することができません。水栓本体の品番と互換性があるか、しつこいくらいに確認しましょう。
今回交換するシャワーホースは、水栓本体の品番がFB244-041ですので、HC187-U19-6のシャワーホースになります。
シャワーホースを交換する
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１カプラーを外す
カプラーのオレンジの箇所を下にスライドさせながら引き抜きます。ホース内には水が残っているので、タオルなどで養生しましょう。
カプラー部分を反時計回りに外します。手で外せない場合はカランプライヤやウォーターポンププライヤーを使用します。カプラーは樹脂製なので傷を付けないようにタオルなどを間に噛ませて外しましょう。
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２シャワーホースを引き抜く
シャワーヘッド裏側の溝にマイナスドライバーを差し込み、ヘッドの受け口を固定しているツメを外しホースごと引き抜きます。本体の裏側なので、外れにくい場合はシャワー部本体を洗面台から取り外すと作業がしやすいです。取り外し方は以下のとおりです。
洗面台の裏側から立形金具しめつけ工具で、反時計回りにロックナットを外します。ロックナットが外れれば簡単に本体を外すことができます。
マイナスドライバーを溝に差し込み、ツメをずらして本体から接続部分を外します。
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３シャワーヘッドを外す
ラジオペンチなど先の細い工具で、シャワーヘッドを固定しているクリップを取り外します。このクリップは新しいシャワーホースに付属してくるので、傷が付いてしまっても大丈夫です。
クリップを外すとヘッドが外れます。
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４新しいシャワーホースにヘッドを取り付ける
シャワーヘッドにホースをしっかりと差し込み溝に合わせてクリップで固定します。付属している新しいクリップを取り付けます。
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５本体にヘッドを受ける部分を固定する
シャワーホースを本体に通し、先程マイナスドライバーで外した穴にツメを合わせて固定します。
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６カプラーを取り付ける
本体ごと外している場合は、本体固定前にカプラーを取り付けましょう。広い場所で作業した方が取り付けやすいです。本体を外していない場合は、シャワーホースを差し込んだ後に洗面台の下でカプラーを取り付けます。
ココに注意
手締めだけでは水漏れする可能性があるので、カランプライヤやウォーターポンププライヤーで増し締めしましょう。傷が付かないようタオルなどを噛ませましょう。
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7本体を固定してカプラーを接続する
シャワー部本体の向きを合わせながらロックナットを締め付け固定します。本体を固定したらカプラーを接続します。オレンジ部分をスライドさせながら差し込みます。
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８水漏れが無いか確認する
ひととおりの作業が終わったらバルブを開いてみて水漏れが無いかを確認しましょう。確認するポイントはカプラーの接続部分とシャワーヘッドの接続部分です。
洗面化粧台の旧MYMシャワーホースを交換する方法のまとめ
互換性のあるシャワーホースさえ手に入れば、交換自体はとても簡単に行うことができます。但し、作業の工程で説明したように、やりにくい体勢で無理に外そうとすると（マイナスドライバーでツメを外しす工程）、修理するどころか傷を付けたり破損させたりする事もあるので、多少面倒でもシャワー部本体を取り外して作業しましょう。以上、洗面化粧台の旧MYMシャワーホースを交換する方法でした。
