水栓ノズルとは、水栓の左右に動く水やお湯が出る先端の部品のことです。水まわり修理の基本中の基本、誰でも簡単に交換する事ができます。
■ もくじ
用意する道具
用意する道具
- モンキーレンチ(開口幅32mm、水栓ノズルのサイズにより28mmでもOK)
- ピックツール
ココに注意
ウォーターポンププライヤーというネーミングから、水まわりは何でもこれで作業すると思われがちですが、先端にギザの付いたウォーターポンププライヤーで作業すると、メッキ部品は傷だらけになります。精度の高いモンキーレンチを使用しましょう。
モンキーレンチは精度が命です。100ショップのモンキーレンチでも作業は可能ですが、開口部の精度が悪いため袋ナットをナメてしまうことが多いです。開口部のガタのないモンキーレンチがおすすめです。モンキーレンチについてはこちらの記事をご覧ください。
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交換部品を購入する
一番簡単なのは同じ水栓ノズルを取り付けることです。水栓本体に貼付されている品番から適合する水栓ノズルを調べます。まだ製造されているのであれば、これを購入しましょう。
すでに廃盤で同じ型番の水栓ノズルがない場合でも全く問題はありません。下記のポイントに注意して水栓ノズルを購入しましょう。
ポイントその1 水栓ノズルのサイズ
水栓ノズルのサイズとはノズル本体の外径のことです。一般用の水栓ノズルの外径は16mmと19mmの二種類になります。ノギスで測れば確実ですが、サイズは二種類しかないので定規でアバウトに測っても大体で分かると思います。
ポイントその2 水栓ノズルの長さ
今までと使い勝手が変わらないようにするのであれば、古い水栓ノズルと同じ長さが近い物を選びましょう。短かいと浴槽や洗い場に届かず使い物にならなくにります。逆に長過ぎるとは邪魔になったり、不意に手を付いてしまうと根元が破損する事もあります。
ポイントその3 水栓ノズルの高さ
あまりにも高さが低いと蓋の開閉を邪魔したり、左右の動きがスムーズで無くなります。ホースなどを接続したい場合も引っ掛かってしまいます。使い勝手の良い高さを選びましょう。
浴室の混合水栓の水栓ノズルを交換する
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1水栓ノズルを外す
モンキーレンチで根元の袋ナットを反時計回りに回して外します。ノズルの縦の部分を持って上に垂直に引き抜きます。水栓本体にパッキンが残っていたら、ピックツールなどで引っ掛けて取り除きます。
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2水栓ノズルのパッキンを取り付ける
水栓ノズルの根元にはあらかじめUパッキンがセットされていますが、このまま無理に差し込むとパッキンが破損してしまう事があるので、一旦取り外してから水栓本体に取り付けます。Uの凹の方を下に向けて、止まるところまで差し込みます。
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3水栓ノズルを取り付ける
水栓ノズルをパッキンに垂直に差し込みます。水栓グリスや石鹸などを塗布すると差し込みやすくなります。ノズルを差し込んだら樹脂のストッパーを差し込み、袋ナットを時計回りに締め付けます。
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ココに注意
互換性が無く樹脂のストッパーが合わない場合があります。その時は古い水栓のストッパーを外して新しいノズルに取り付けましょう。
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4水漏れがないか確認する
取り付けが終わったらハンドルを開き水漏れが無いか確認しましょう。確認するポイントは袋ナットとノズルの間です。締め付けが弱かったりパッキンが正しくセットされていないと水漏れします。
浴室混合水栓の水栓ノズル交換方法のまとめ
水栓ノズルの交換は正しい部品選びとモンキーレンチが一つあれば簡単に行う事ができます。ホームセンターでも、16mm用、19mm用と分かりやすく陳列されているので部品探しも苦労しないと思います。簡単な作業でも業者に依頼すれば数千円は掛かってしまうので、ぜひ自分で交換してみてください。以上、浴室混合水栓の水栓ノズルを交換する方法について説明しました。