水道代を節約するために、トイレのタンクの中にペットボトルを入れてませんか?節約のために良かれとしたことが、かえって大変なことになってしまうことがあります。
節約のつもりが無駄使いになる
テレビや新聞記事などで、節約の裏技として、よく紹介されていますが、節約のためにタンクの中にペットボトルを入れるのはおすすめできません。それぞれの便器では排水するために必要な水量というのが決まっています。
タンクのフタを開けると、真ん中に筒状の弁がありますよね。その筒にはWL(ウォーターライン)と線が記されています。
ペットボトルを沈めてかさ増しすることによって、流すために必要な水量が減ってしまいます。結果、トイレが詰まりやすくなってしまいます。
余計なものは入れない方が無難です。あと、たまに見かけますが、タンク内のフロートバルブの上にオモリを取り付けてある場合があります。これはホームセンターで売っている節水用のオモリです。
レバーを引き上げると、オモリの重みですぐに弁が閉じるようになっているのですが、これも節約なんでしょうけど、ペットボトル以上に水量不足になります。
補助給水が外れている、又は意図的に外す
これはサイフォン式の便器でよくあるケースです。サイフォン式とは水のサイフォン作用で、汚物を吸い込む様に排水するタイプの便器です。
サイフォン作用を起こすには、便器の中には一定の水量が溜まってなくてはいけません。
サイフォン式の便器の場合、必要な水量を確保するために、タンク内のボールタップから直接便器内に給水するための、細いチューブが付いています。透明のビニールタイプだったり、黒いゴムのタイプだったりします。
これが何かの拍子に外れたり、余計な水は使いたくないと意図的に外してしまう方がいます。必要な水量が確保できずに詰まってしまうことがあります。流した後にペーパーが残ってしまったり、普段から詰まりやすいサイフォン式便器は、けっこうこれが当てはまります。
節水のため?小で流すと・・・
これもよくあるパターンです。タンクによってはレバーに「大」と「小」がありますよね。女性でも「小」で流すという方がいますが、トイレットペーパーを使用したら「大」で流した方が良いです。
男性でも小便だからと「小」で流すのはおすすめできません。しっかり流せてないと、便器の底に尿石が付着する原因になります。小便でも大便でも「大」で流しましょう。
このご時世、やっぱり節約はしたいですが、トイレが詰まってしまい、かえって高くつくと言うこともありますので、電気をマメに消すとか、他のところで節約しましょうね。
