浴槽に張ったお湯は、入浴後もそのまま溜めておくと何かと役に立ちますよね。洗濯機の洗い(すすぎはNG)、断水時のトイレの排水(災害時は排水管の破損等があるため簡易トイレを使用する)、植木の水やりなど、再利用すると水道代の節約にもなります。
ところが、再利用しようとしたところ浴槽に張ったお湯(水)の水量が減っていたり、完全に抜けてしまったことは無いでしょうか。浴槽のゴム栓の交換時期かもしれません。ここでは浴槽のゴム栓を交換するにあたり、悩まず簡単に交換する方法を説明します。
この記事を読んで分かること
自分で直す難易度
ゴム栓の交換が簡単にできる方法が分かる
最適な道具について分かる
■ もくじ
やったことがある人なら分かる、浴槽のゴム栓交換は意外と大変
作業自体は単純で簡単な作業ですが、今まさに交換している方、過去に交換した事がある方は分かると思いますが、浴槽のゴム栓の交換は簡単なようで意外と大変です。大変な理由は2つあります。
同じサイズのゴム栓を探すのが大変
一般に市販されている浴槽などは問題有りませんが、アパートやマンション(戸建でも)など住宅メーカーの規格で作られている浴槽などは、ホームセンターで購入できるゴム栓では合わない事が多々あります。
二重リングが固くて外すのが大変
外した事がある方は分かると思いますが、チェーンとゴム栓、チェーンとヒートンをつないでいる二重リングはとても固く外すのが大変です。爪では痛くて外せないし、マイナスドライバーなどを差し込んで広げようとしても、こじ開けるのが大変で、ドライバーの先端で怪我をすることもあります。
浴槽のゴム栓を簡単に交換する部品と道具
ここで紹介する部品と道具は、絶対に使わなくてはならないということはありませんが、同じサイズの部品を見つける煩わしさや、固くて外せない二重リングにイライラすることはありません。
万能タイプの浴槽ゴム栓
部品を組み替えることにより、様々なサイズの排水口に合わせる事ができるのが、万能タイプのゴム栓です。水回り部品の各メーカーから販売されています。ここではホームセンターでもよく見掛ける、SANEIと KVKの製品を紹介します。
▲部品を組み替えることにより、27mm〜48mmの穴径に対応します。4.5mm玉クサリ長さ670mmが付属しています。
▲部品を組み替えることにより、29mm〜47mmの穴径まで対応します。長さ670mmのクサリが付属しています。
ココに注意
ユニットバス専用の部品です。バスメーカーにより合わない場合もあります。
フィッシングプライヤー
釣りをやる方なら誰もが持っているフィッシングプライヤー。釣り用に設計されたプライヤーで、ルアーの交換や仕掛けの交換などで使用するスプリットリングを外す道具です。※スプリットリングとはゴム栓の二重リングを小さくしたような部品です。
▲フィッシングプライヤーは、外すスプリットリングの大きさによって、それぞれ対応するタイプがあります。CT-561Pはゴム栓の二重リングを外すのに丁度良いサイズです。
ユニットバス浴槽のゴム栓を交換する方法
それでは、紹介した万能タイプのゴム栓とフィッシングプライヤーを使った交換の仕方を説明します。
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1古いクサリを外す
浴槽のヒートンにつながっているクサリを外します。フィッシングプライヤーの先端の鉤爪を二重リングの溝に合わせて開きます。今までの苦労が嘘のように簡単に外すことができます。
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2ゴム栓を組み立てる
浴槽の排水口のサイズに合わせてゴム栓を組み立てます。排水口によってピッタリと合う場合もあれば、多少ゆるゆるの場合もあります。でも大丈夫です。ゆる目の場合でもベースとなるゴム栓カバーで排水口をカバーします。完全にハマったゴム栓と違い、クサリを持ち上げると簡単に持ち上がるので、水漏れしないか心配になりますが、これまで取り付けた現場で水が漏れたことはありません。
ココがポイント
バスメーカーにより合わない場合もありますが、排水金具の外径とゴム栓カバーの外径が合い、段差などがなけれない水漏れする事はありません。
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3ゴム栓にクサリをつなぐ
フィッシングプライヤーで二重リングを開き、ゴム栓にクサリを接続します。
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4クサリをヒートンにつなぐ
フィッシングプライヤーで二重リングを開き、ヒートンにクサリを接続します。
これで交換取り付けは終了です。
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5水漏れがないかテストする
空だき防止のため、初めて使用する場合は浴槽に水を張って一昼夜放置して、水位が下がっていないか確認します。
ユニットバス浴槽のゴム栓をかんたんに交換する方法のまとめ
浴槽のゴム栓の交換は単純な作業ですが、二重リングを外すのは中々大変です。こんなに固くしなくてもと思うほど開きません。ここで紹介したフィッシングプライヤーを使えば、あっという間に簡単に交換する事ができます。使用頻度を考えると購入は悩ましいと思いますがおすすめですよ。
マイナスドライバーとラジオペンチを持っていれば、もちろんそれでも交換することはできます。怪我には気をつけて作業しましょう。