古いボールタップですが分解してみました。水位調整ができるタイプです。分解してみるとその仕組がよく分かると思います。
各パーツの名称と役割
①ナット及びパッキン
タンク本体にボールタップを固定する。パッキンはずれないように固定する役割と、タンク内部からの水漏れ防止。
②本体ボディ
本体ボディは分解することができません。
③支持棒と浮き玉
水位に連動してピストンバルブを開閉させる。
④吐水管接続ホース
その名の通り、吐水管とボールタップを接続するホース。蓋の裏で袋ナットで接続する。
⑤フィルター(ストレーナー)
網を三枚重ねることで水の出を安定させる。蛇口の先端に着いている、泡沫キャップ同様の役目。水が飛び散らないのと、静音の役目も。水道管からの錆やゴミが溜まると水の出が悪くなるので、定期的な点検が望ましい。
⑥蝶ネジ
ピストンバルブを作動させるアームを固定する。
⑦ピストンバルブ
このタイプは水位調整機能がある。
⑧ピストンバルブパッキン
交換可能。水を止める心臓部。
⑨アーム
正式名称は不明。ピストンバルブをテコの原理で作動させる。
⑩水量調節部品(正式名称不明)及びスプリング
水道管の水圧により水量調節部品がスプリングを押す。吐水管とフィルターからの水量を調節する。
正式名称が分からない部品もありますが、役割はこんなところでしょうか。このタイプはピストンバルブの縦溝のあるツマミを回すと、水位の調節ができるタイプです。写真のボールタップは古いため、ここが固くてなって水位調整ができなくなっていました。
ココがポイント
古いボールタップでよくある不具合の症状は、⑧のピストンバルブのパッキンの劣化による止水不良と、⑩でカルキが固まり作動不良を起こし、水の出が極端に悪くなる、などです。⑧については交換が可能です。⑩に関しては分解し辛いタイプもありますので、新しいボールタップに交換した方が良いかと思います。
以上、ボールタップを分解してみたお話しでした。